阿知須地区

阿知須いぐらの館(旧中川家住宅)

「町史」によると、阿知須の居蔵造が建てられはじめたのは、「延享2年250戸、文化5年134戸という大火災の経験から特別な許可が下がり、お金持ちはいぐら屋と称する瓦葺・大壁(いぐら)造りの家が建てられるようになった」とあります。

この時代の民家は、藁葺きで板戸や障子であったと思われ、風の強い日に、ひとたび火事が起きれば大火になるであろうことは容易にわかります。

つまり、阿知須の居蔵造は、廻船業を生業とする人たちが建てた、瓦葺き漆喰大壁の防火機能を有した住居であります。旧中川家住宅は平成20年4月より公開しております。